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集中力が続かない大人へ|病気なのか、それとも疲れているだけなのか

「仕事中に気づいたら別のことを考えている」「本を読んでいても内容が頭に入ってこない」「以前はもっとサクサク仕事ができていたのに」

——そういった感覚が続いていないでしょうか。

集中力が続かないのは、「最近ちょっと疲れているだけ」かもしれません。でも場合によっては、うつ病やADHD(注意欠如多動症)など、医療的なサポートが必要な状態のサインであることもあります。

自分で「どっちなのか」を見極めるのは難しいのですが、いくつかのポイントを押さえておくことで、「受診を考えるべきかどうか」の判断材料になります。

本記事では、南行徳メンタルクリニック院長・川向哲也が、集中力低下の原因と対処の考え方を整理します。

■ この記事でわかること

1. 集中力が落ちる「疲れ・生活習慣」由来の原因

2. 病気が背景にある集中力低下の特徴

3. 「受診を考えたほうがいい」目安

4. まず自分でできること

■「疲れているだけ」と「病気のサイン」はどこが違うか

集中力の低下には、大きく分けて「一時的・生活習慣由来のもの」と「病気・特性によるもの」の2種類があります。

まず確認したいのは、「いつ頃から、どんなきっかけで始まったか」です。

◆ 一時的な集中力低下のよくある原因

・睡眠不足の蓄積(6時間以下の睡眠が続いている)

・繁忙期など、短期間の過重労働

・スマートフォンの使いすぎによる「注意の分断」の習慣化

・栄養バランスの乱れ(特に鉄分・ビタミンB群の不足)

・運動不足による脳への血流低下

こういった原因なら、休息・睡眠の確保・生活習慣の見直しで比較的早く改善することが多いです。

「連休でゆっくり寝たら戻った」「仕事が落ち着いたら復活した」という感覚があれば、一時的な疲労の可能性が高いです。

◆ 病気が背景にある集中力低下の特徴

一方、以下のような状態が続く場合は、背景に医療的な問題が隠れている可能性があります。

・休んでも改善しない、あるいは良くなった気がしない

・2週間以上、ほぼ毎日続いている

・集中力だけでなく、気分の落ち込みや意欲の低下も伴っている

・「以前はできていたことができなくなった」という感覚がある

・子どもの頃からずっとこうだった(幼少期からの特性の可能性)

背景に考えられる病気・状態としては以下があります。

うつ病:

思考力・集中力の低下は、気分の落ち込みと並ぶ主要症状のひとつです。「頭に霧がかかったようで考えがまとまらない(ブレインフォグ)」という表現をされる方も多いです。

ADHD(注意欠如多動症):

脳の神経発達の特性により、注意の持続・切り替え・優先順位の判断が難しくなります。「興味のあることには何時間でも集中できるのに、そうでないことは5分も持たない」というパターンが特徴的です。

適応障害:

特定のストレス要因(職場・人間関係など)への反応として、集中力低下や気分の落ち込みが現れます。ストレス源から離れると楽になるのが特徴です。

睡眠時無呼吸症候群:

本人は「寝た」つもりでも睡眠の質が低く、日中に強い眠気・集中力低下が続きます。「いびきが激しい」「日中どこでも眠くなる」という場合は要注意です。

甲状腺機能低下症:

甲状腺ホルモンが不足すると、思考のスピードや集中力が落ち、倦怠感が続きます。採血で分かるため、内科での確認も有効です。

厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」でも、精神的な不調の相談窓口を案内しています。

■「受診を考えたほうがいい」目安

以下に当てはまる項目が複数あれば、一度専門家に相談することをお勧めします。

・集中力の低下が2週間以上、ほぼ毎日続いている

・仕事・家事・学業など、生活に明らかな支障が出ている

・気分の落ち込み・無気力・涙もろさなどを伴っている

・「消えてしまいたい」という気持ちが浮かぶことがある

・十分に寝ているはずなのに、いつも頭がぼんやりしている

・子どもの頃から「集中できない」「忘れっぽい」と言われ続けてきた

「これくらいで受診していいの?」と思う方もいますが、精神科・心療内科は「重症でなければ来てはいけない場所」ではありません。

むしろ「気になることがあれば早めに」が回復を早めます。

南行徳メンタルクリニックには、市川市・船橋市・浦安市・江戸川区・南行徳エリアから「なんとなく調子が悪い」という段階で相談にいらっしゃる方も多く、

早めに来ていただいた方が治療の選択肢も広がります。

■まず自分でできること

受診の前、あるいは受診と並行して試してほしいことをいくつか挙げます。

◆ 睡眠を整える

集中力への影響が最も大きいのは睡眠です。毎日同じ時間に起きること、就寝前1時間のスマートフォン使用を控えること

——この2点だけでも、脳のパフォーマンスは変わります。

◆ 「通知」を減らす

スマートフォンの通知が来るたびに注意が断ち切られ、集中が途切れます。作業中はSNS・メールの通知をオフにするだけで、集中の持続時間が伸びる方は多いです。

◆ 作業を小さく区切る

「1時間集中する」ではなく「25分作業→5分休憩」を繰り返すポモドーロ・テクニックは、集中が続きにくい人に有効とされています。

「短い集中を積み重ねる」という発想の転換が助けになります。

◆ 体を動かす

ウォーキングなどの有酸素運動は、脳内のドパミン・セロトニン分泌を促し、集中力と気分の安定に良い影響を与えます。

1日20〜30分、外を歩くだけでも違いを感じる方が多いです。

ただし、こうした工夫を試しても改善しない場合、あるいは試そうという気力自体が湧かない場合は、それ自体が受診のサインかもしれません。

関連記事:注意力散漫の原因はADHD?詳しくはこちら

■まとめ

・集中力低下の原因は、睡眠不足などの生活習慣から、うつ病・ADHD・睡眠時無呼吸症候群まで幅広い

・「休めば戻る」なら一時的な疲労の可能性が高い

・2週間以上続く・生活に支障が出る・気分の落ち込みを伴う場合は受診の目安

・睡眠・通知の削減・適度な運動などは、受診前でも試す価値がある

・「これくらいで相談していいの?」という段階での受診が、回復を早める

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予約はお電話またはWEBで承っておりますので、こちらからお願いします。

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■著者

南行徳メンタルクリニック院長 川向 哲也

経歴

・神奈川県立相模原高校卒業

・慶應義塾大学理工学部

・島根大学医学部卒業

・島根大学精神医学講座(助教 医局長)

・石東病院(島根県大田市)(診療部長)

・相模ヶ丘病院(神奈川県相模原市)(副院長)

・秋元病院(千葉県鎌ヶ谷市)(院長)

・2021年4月 南行徳メンタルクリニック開設

・千葉県精神保健福祉センター非常勤医師(措置診察担当)

資格・所属学会

・精神保健指定医

・日本精神神経学会

・日本医師会認定産業医

・臨床研修指導医


本記事は、医療機関の経営支援・Web戦略支援を専門とする「株式会社C&D Hub

の取材・編集協力のもと作成しています。

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