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院長コラム

2026.02.07

適応障害の人が“会社に行けない朝”に起こっていること

朝、目は覚めている。
アラームの音も聞こえている。
時間も、曜日も、今日が仕事の日だということもわかっている。

それでも体が動かない。
布団から出ようとした瞬間、胸がザワつく。
心臓が早く打ち始め、息が浅くなる。
「行かなきゃ」と思うほど、体が言うことをきかなくなる。

このような「会社に行けない朝」をきっかけに、初めて心療内科・精神科を受診される方は少なくありません。
市川市、船橋市、浦安市、江戸川区、南行徳周辺でも、同じ訴えをされる患者さんを日々診察しています。

周囲からは
「気合いの問題では?」
「甘えているだけでは?」
と言われてしまい、さらに自分を追い込んでしまう方もいます。

しかし、これは怠けでも性格の弱さでもありません。
医学的に説明できる、はっきりとした心身の反応です。


「行きたくない」のではなく「行けない」

適応障害の方の多くは、実はとても真面目です。
責任感が強く、周囲の期待に応えようと無理を重ねてきた人が少なくありません。

・迷惑をかけたくない
・休むくらいなら自分が我慢すればいい
・評価を下げたくない

そうしてストレスを溜め続けた結果、心と体が限界を迎えます。

脳は強いストレスを「危険」と判断すると、本人の意思とは無関係にブレーキをかけます。
それが、動悸や吐き気、強い不安といった形で表に出てくるのです。


なぜ「朝」に症状が集中するのか

夜はまだ平気なのに、朝になると一気につらくなる。
これは適応障害では非常によく見られる特徴です。

理由は、朝になると
・出勤時間
・職場の人間関係
・上司の顔
・過去の叱責や失敗

といった現実が一気に頭に浮かぶからです。

脳が「またあの状況が始まる」と判断した瞬間、自律神経が過剰に反応し、体を守ろうとします。
結果として、「行かせないための症状」が出てしまうのです。


本人がいちばん苦しんでいる

適応障害のつらさは、周囲から見えにくいのが特徴です。
しかし、本人の中では強い自己否定が起こっています。

「こんなことで行けなくなる自分はダメだ」
「他の人は普通に働いているのに」
「もっと頑張らなきゃいけない」

こうした思考が、不安や抑うつをさらに強めてしまいます。
決して本人が楽をしているわけではありません。


早めの相談が大切な理由

適応障害は、環境調整と治療によって回復が期待できる状態です。
しかし無理を続けると、うつ病や不安障害へ移行することもあります。

厚生労働省も、強いストレスが心身に及ぼす影響について注意喚起を行っています。

詳細はこちらから

「もう少し我慢してから」と思わず、早めに専門家に相談することが重要です。


休むことは「逃げ」ではありません

一時的に休むこと、立ち止まることは回復のための行動です。
骨折している人に走れと言わないのと同じで、心にも回復の時間が必要です。

適応障害は、環境との相性が原因で起こります。
本人の能力や人格の問題ではありません。


南行徳・近隣地域でお悩みの方へ

市川市、船橋市、浦安市、江戸川区、南行徳で働く多くの方が、同じ悩みを抱えています。
「朝がつらい」「会社に行けない」
そう感じた時点で、相談してよいのです。

一人で抱え込まず、専門家の力を借りてください。


予約はお電話またはWEBで承ってますので、こちらからお願いします

初診専用番号:080-9982-7252

WEB予約はこちらから


著者

南行徳メンタルクリニック院長 川向 哲也

経歴
・神奈川県立相模原高校卒業
・慶応義塾大学理工学部
・島根大学医学部卒業
・島根大学精神医学講座(助教 医局長)
・石東病院(島根県大田市)(診療部長)
・相模ヶ丘病院(神奈川県相模原市)(副院長)
・秋元病院(千葉県鎌ヶ谷市)(院長)
・2021年4月 南行徳メンタルクリニック開設
・千葉県精神保健福祉センター非常勤医師(措置診察担当)

資格・所属学会
・精神保健指定医
・日本精神神経学会
・日本医師会認定産業医
・臨床研修指導医