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院長コラム

2026.01.24

適応障害で休職するべきタイミングと、その後の復職の考え方

「最近、仕事のことを考えるだけで動悸がする」「朝になると体が動かない」「職場に向かおうとすると涙が出る」
こうした状態が続いている場合、適応障害の可能性があります。適応障害は、特定の環境やストレス要因に心と体が適応しきれなくなり、不安、抑うつ、不眠、意欲低下などが現れる状態です。

市川市、船橋市、浦安市、江戸川区、南行徳といった都市部では、仕事の負荷や人間関係のストレスが重なり、適応障害で受診される方は決して少なくありません。

休職を考えるべきサイン

「もう少し頑張れば何とかなる」と無理を続けることで、症状が長期化し、うつ病へ移行するケースもあります。以下のような状態が2週間以上続く場合、休職を含めた環境調整を検討するタイミングです。

 ・夜眠れない、または寝ても疲れが取れない

 ・出勤前に強い不安や吐き気、動悸が出る

 ・仕事のミスが急に増えた

 ・何事にも興味が持てず、集中できない

 ・休日も仕事のことが頭から離れない

適応障害は「環境と心のミスマッチ」が本質です。薬だけで無理に職場にとどまるより、原因となる環境から一時的に距離を置くことが、回復への近道になる場合が多いのです。

厚生労働省も、強い心理的負荷が心身の不調を引き起こすこと、早期の休養と専門医受診の重要性を示しています。
参考:厚生労働省 こころの健康

休職中に大切にしたい考え方

休職は「逃げ」ではなく「治療の一環」です。まずは睡眠リズムを整え、心身を回復させることを最優先にします。
この時期に大切なのは、

 ・仕事のことを無理に考えすぎない

 ・生活リズムを大きく崩さない

 ・定期的に主治医の診察を受ける

という基本を守ることです。焦って「早く復帰しなければ」と考えるほど、不安が強まり回復が遅れることもあります。

復職のタイミングと進め方

復職の目安は、「症状が安定し、日中の活動が無理なく続けられる状態が2~3週間以上保てること」です。
いきなりフルタイムに戻るのではなく、

 ・時短勤務

 ・業務量の調整

 ・配置転換

 ・在宅勤務の併用

など、段階的な復職(リワーク)が理想的です。職場の産業医や人事担当、主治医と連携しながら進めることで、再発のリスクを下げることができます。

適応障害の再発で多いのは、「環境が何も変わらないまま、我慢だけで戻ってしまうケース」です。ストレス要因を整理し、「どこまでなら無理なく働けるのか」を現実的に見極めることが、長く安定して働くための鍵になります。


予約はお電話で承ってますので、こちらからお願いします
初診専用番号:080-9982-7252


著者

南行徳メンタルクリニック院長 川向 哲也

経歴
・神奈川県立相模原高校卒業
・慶応義塾大学理工学部
・島根大学医学部卒業
・島根大学精神医学講座(助教 医局長)
・石東病院(島根県大田市)(診療部長)
・相模ヶ丘病院(神奈川県相模原市)(副院長)
・秋元病院(千葉県鎌ヶ谷市)(院長)
・2021年4月 南行徳メンタルクリニック開設
・千葉県精神保健福祉センター非常勤医師(措置診察担当)

資格・所属学会
・精神保健指定医
・日本精神神経学会
・日本医師会認定産業医
・臨床研修指導医